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熱病の花 菱沢九月 
居酒屋(21)×新聞記者(25)
 ハイランド 2002年

福井、長野をはじめ、今回の大雨による災害にあわれた皆様にお見舞い申し上げます。
私の好きな地方都市のひとつ、島根県松江の中心部が冠水してる映像を見て驚いてます。

『溺れる体温』の続編をアラスカさんから借りる。
ラブラブな2人の1年後・・・相変わらず恥ずかしいくらいアツアツです。
新聞記者という七飯(ななえ)の職業柄、事件がからんでくるわけですが、この「老舗旅館の令嬢行方不明事件」も別にたいした大事件でもなく(笑)。
やはりこの話は、福井という土地の言葉や情緒を楽しむべき「ご当地BL」ではないかと。

「ご当地BL」っていっても、札幌、横浜、京都ぐらいしか読んだことないけど・・・福井ってマニアックだよね(←福井の方をバカにしてるわけではありません)。
私は国内で未踏の都道府県はあと10コくらいなんですが、その一つが福井県。
だけどずっと東京郊外で暮らしているせいか、こういう人口の少ない県庁所在地の落ち着いた雰囲気にとても惹かれるものがあって、一度こういう都市で生活してみたいと思う。

お城を中心に役所や警察や新聞社の支局や国立大学が固まっていて、そのすぐそばにささやかな飲み屋街がある・・・東京でいえば銀座も霞ヶ関も渋谷も池袋も、一つのエリアにコンパクトにまとまってるような地方都市。住んでる人は「いや田舎ですから」と謙遜するけど、絶対暮らしやすいと思う・・・という私の地方都市への「憧れ」をかきたてる。
しかも福井は酒と魚がおいしいし・・・いつか福井に行って『居酒屋かわ瀬』(のような店)を探そうと思う。
| 菱沢九月 | 09:46 | comments(0) | - |
溺れる体温 菱沢九月
居酒屋(20)×新聞記者(24)
 ハイランド 2002年

料理上手の年下攻。
仕事熱心で自己管理もままならぬ年上の恋人を一途に思い、甲斐甲斐しく世話する真っ直ぐな青年・・・やっぱどんな大金持ちよりも、こっちが好みのタイプだな(笑)。

剛しいらの「記憶」シリーズを彷彿とさせるカップリングですが、地方支局の新米新聞記者であるヒロイン七飯(ななえ)は、如月先生ほどウブなお嬢様ではなく、年上として、男としての意地も強い。
そんなに年が離れてるわけでもないのに、社会人年齢としてはさほど変わらない居酒屋のリョウに対して、七飯はずいぶんと年上ぶっている。でもカラダは素直ってやつ(笑)。

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| 菱沢九月 | 23:10 | comments(0) | - |
のらいぬ 菱沢九月
高校生(17)×高校生(17)
 SHYノベルス 2004年

犬つながりで?「菱沢九月ダークサイド」作品を読んでみる。

小さい頃からずっとつるんでいる幼なじみに思春期になって恋愛感情が生まれる・・・BLではおなじみの題材だけど、ま、あんまり現実的じゃないよねと思いながら読んでるわけです。

この二人は小さいときから犬コロのようにじゃれあい、思春期になって鬱屈(とたぶん性欲)の発散として殴りあい噛みつきあい、その延長としていつのまにか性的な行為にエスカレートしていたという関係で、お互いそのことについて、何のうしろめたさも戸惑いも持っていない。

そういうことならあるかもしれないような気がしてしまう。

高津(こうづ)は幼なじみの岩浅(いわさ)の犬である・・・それは服従関係ではなく、母子家庭で母親が半分狂ってるために野良犬のように成長した高津が、唯一コミュニケーションがとれる相手が岩浅なのだ。

いつも岩浅にくっついて歩いている。とはいってもそんな甘い話ではなく、飢えたように誰にでも喧嘩を売る凶暴な高津から岩浅も目が離せない。
岩浅は今すぐ殺人者になりそうな高津にかろうじて首輪をつけてつないでいる飼い主なのだ。

17の子供にはどうすることもできない現実にふさがれて、暴力に明け暮れる二人の日常を描き、岩浅が高津に優しくしてやりたい気持ちは愛に似たものらしい、とやっと気づくところで話は終わる。

岩浅の成長は描かれているけど、高津が最後まで野良犬なので、いったいこの二人にどんな未来が待っているのか想像がつかない。
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| 菱沢九月 | 14:27 | comments(0) | - |
好きって100回言ってみな 菱沢九月
パティシエ(30代)×高校2年(16)

 角川ルビー文庫 2002年

「好きって100回言ってみな」
「いいから黙って愛されな」(続編)


タイトルがいいなーと思って買ったけど、「成功した大人×未発達の子供」ってあんまり好きな話ではないのよね。世界的に有名な天才パティシエってのもなんだかねえ・・・としばらく放置してたもの。

でも考えてみるとこの組み合わせで面白いものが書けるのは、本当にうまい人なのだった。たとえば崎谷はるひのミルククラウンシリーズとか。

パリにも店を持つ世界的に有名な天才パティシエ。俳優のような色男でテレビや雑誌でキザったらしいことを言ってる三嶺(みむね)。
それって普通の男子高校生にとっては「けっ」ってなもんでしょ?

ヒロインの羽水小鳩(うすい・こばと)は、甘いものが苦手でケーキが食べられない。
それも何かトラウマがあって食わず嫌いとか、天才のケーキを食べて劇的に開眼するとかいう展開もなく、最後まで単に甘いものが嫌いなだけ。したがって天才パティシエの腕も小鳩にとっては全く価値がない。
そこがこの話の面白いところだと思う。

成功し恋愛体験も豊富な30男(年齢は明示されてないが37くらい?)が、美少年に一目ぼれして、あの手この手でコバトちゃんを手に入れる話・・・と言ってしまえばそれまでなんだけど。

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| 菱沢九月 | 08:13 | comments(0) | - |
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