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純愛、熱愛、そして純愛 剛しいら
 ガッシュ文庫2012年

フリーカメラマン(27)×写真店(25)

新年、あけましておめでとうございます。
2012年の1冊目は「純愛もの」でした。

自分が「尽くしタイプ」じゃないので、いわゆる傲慢なオレ様攻めに受けが翻弄される話はあまり好みではないのだけど、さすが巨匠、ひたすら耐える健気ヒロインではない。

海に近い地方の写真館を一人で守る望(のぞむ)に、5年前に別れた恋人が事故で半身不随になったという知らせが届く。

東京での学生時代、自分勝手でオレ様な恋人、櫂人(かいと)にさんざん振り回された挙句、理由も明かさずに突然30万貸してくれと言い出し、断ると家から盗んで来い、体を売って稼げと言われ、ついに限界が訪れる。

櫂人のことが好きで、理不尽なワガママを許してきた望だが、それをやったらお互いがダメになるという最後の分別で、大学をやめて地元に戻り、倒れた祖父の介護をしながら写真館を継いだのだった。

望は5年ぶりに再会した元恋人を半ば強引に引き取り、介護生活が始める。

かつては好き放題に自分を押し倒していた傲慢な恋人は、今は一人で歩くこともできない。
やたら張り切って介護する望の中に、これで自分だけが彼を独占できるという喜びがあることも否定できない。

しかし別れて5年、祖父の介護を経験した望は、櫂人の病的なまでのわがままと人間不信の理由を理解し、再び櫂人を愛し始める。

「望、そんなに俺のことが好きなのか?おまえを抱いてやることもできないのに」
「そんなことどうでもいいんだ。こうしていられるだけで・・・幸せだから」
「俺以外の誰かを好きになればいい。そうすれば、寂しい思いをしないですむのに」
「櫂人を好きでいちゃいけない理由ってある? あるんなら教えて?」


体が回復したら、櫂人は出ていくかもしれない。
見返りを求めないと言えばウソになるけど、それでも望は櫂人を愛したいのだ。

愛とはきっと、愛する者の幸福を一番に考えられるものだけに許される感情なのだ。

だとするとつまりそれは、限りなく親の子に対する愛情に似ている。
一見、お互いの愛情のバランスがとれていないように見えるけど、人を愛する幸せ・・・それが純愛というものなのだろう。

それでも一応BLなので、櫂人の男性機能も徐々に回復、最後はハメ撮りまでしちゃうんですが、エロ面は淡白で、新春に「愛するとは?」と考えるのにふさわしい1冊でした。
| 剛しいら | 17:29 | comments(0) | - |
優しいSの育て方 榎田尤利
 2011年SHYノベルズ

痛いのは大嫌い。
ピアスの穴だって開けたくない。
でもなぜか、文学としてのSMは嫌いじゃない。
「O嬢の物語」を読んだのは高校生のときだった。

エダさんもきっと、そういう「他人事としての」SM好きなんだろうなと思う。
最近ではPetLoversシリーズの中にそれっぽいのがちょっとあるくらいだけど、初期のweb小説ではSMテイストのものけっこう書いていたっけ。

でも商業誌で、本物のSM愛好家を真正面から書いたのは、これが初めてではないだろうか(何か忘れてるのがあったら教えてください)。

毎度のことながら、エダさんってうまいよな〜とうならせられる書き出しは、「殿下」という仇名の宮准教授の登場シーン。
舞台は教室、「社会学概論」の1回目の講義である。

いまどきの大学生を相手に、面白くてスマートな講義を披露する。
こんな講義なら私も受けてみたい。
ノーブルで知的なユーモアがある素敵な先生・・・ここが鮮やかに描かれているからこそ、そのアブノーマルな私生活とのギャップが萌えるというもの。

そんな先生に一目で恋に落ちた栄田惣(さかえだ・そう)、二十歳。
身長184センチの陸上部で鍛えた立派な体格を持ちながら、気が小さい、内向的、臆病、いろいろ気にしすぎ・・・子供の時から泣き虫で、友達が転んでも自分が泣くという優しい性格。
「空気を読み過ぎる」性格のせいで、この年まで彼女ナシ。

そんないまどき希少なビュアな青年が、20歳も年上の同性に恋に落ちて、どうしたら近づけるのかわからない。
純情な青年の恋心は、アプローチしなくてもバレバレなのだが。

宮のほうは、男女問わずストーカーを招きやすい自分の体質をよく知っているので、あしらい方もよくわかっているはず、だったのだが・・・。

(以下微妙にネタバレあり)
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| 榎田尤利 | 16:41 | comments(0) | - |
積木の恋 凪良ゆう
 プラチナ文庫2011年

医師(32)×詐欺師(21)

親に捨てられて養護施設育ち、中卒で社会に出たものの居場所がなく、男を手玉にとって金を巻き上げる「恋愛詐欺師」をなりわいとする蓮(れん)と、そのカモである加賀谷の純愛ストーリー。

世の中不公平だぜ、持ってるやつから巻き上げて何が悪い、という蓮の視点で描かれているが、詐取した金はコツコツ貯金して「詐欺から足を洗って自分だけの家を買って犬と暮らすのが夢」という蓮の心根は、とってもまっとうなのである。

大病院の院長の長男である加賀谷はシンデレラストーリーによくある男前で大人な攻め様ではなく、ホモが親バレして勘当されるような要領が悪くて、人付き合いの下手なお坊ちゃまとして描かれている。
特に容姿が悪いとは書かれていないが、印象として見た目もぱっとしないイメージ(私の中ではなぜか三谷幸喜のようなルックス)。

まさに絶好のカモで、簡単に金を巻き上げられるのだが、あまりの不器用さに蓮も引き際を見極められないうちに、ずるずると居心地がよくなってしまう。

このままいい関係に?なんてことにもちろんなるわけはなく事態は急転して、蓮は逮捕される。

この話のいいところは、実刑になった蓮が、ちゃんと自分の罪を償ってから幸せになるところ。
凪良さんはこういう真面目なところが持ち味だと思う。

本当にいや〜な人間が出てこない。みんなそれなりに一生懸命生きている。

そういう意味では金の苦労が全くない人生を生きている加賀谷の設定がちょっと甘いかなという気もしないではないが・・・両極端な環境で育った二人の奇妙なバランスを描きたかったのではないかと。

そもそも加賀谷が金持ちでないと成り立たない話だし。

凪良さんはもう新人とは言わないかもしれないが、好調キープ中である。
| 凪良ゆう | 16:33 | comments(0) | - |
第20回東京国際レズビアン&ゲイ映画祭
今年めでたく20回目を迎えた東京国際レズビアン&ゲイ映画祭、例年7月の暑い時期に開催でしたが、今年は震災の影響を受けて10月の開催となりました。
暑くもなく寒くもないベストシーズンだけに、他のイベントと重なってしまうというデメリットもありましたが、それでもなんとかやりくりして、今年は3本見ることができました。

【ロミオ】(2011年 ドイツ)

大都会に憧れて田舎から出てきたルーカス。
しかし手配されていた部屋は、なんと女子のナース寮!
ノンケ男子なら夢のような毎日も、ルーカスにとっては苦痛とストレスの連続。
ある日、ルーカスはセクシーでイケメンのファビオと出会い、恋心を抱く。
(以上公式あらすじ)

これだけ読んだら、軽いタッチのコメディかなと思うじゃないですか。
ところが実際は性同一性障害を扱ったシリアスな話だったので、最初は戸惑った。

主人公は女性として生まれたけど心は男性、ホルモン注射や筋トレで肉体改造中。
男性としてファビオに近づいていく。
ファビオはゲイ寄りのバイですかね。
男女を問わずにモテまくるフェロモンだだ漏れ男(でも実はいいおうちのお坊ちゃま)。

男が好きなら女のままでいいんじゃね?と思うのはヘテロの人間だけではなく、レズビアンもゲイやっぱりそう思うわけですよ。

ゲイもビアンもルーカスがトランスセクシャルと知った途端、嫌悪感をむき出しにして差別する。
セクシャルマイノリティの中のさらにマイノリティ。

でもそうじゃない。

ルーカスは「男になりたい」のではなくて、生まれたときから男なのだ
それも男として男が好きな男。
やっかいだけど、性癖ってそういうもんでしょ。

ただし肉体という入れ物がエラーで、つまり彼にとっては女のぬいぐるみを着ているような状態なのね。
早く脱いで本当の自分になりたい・・・性同一障害とはそういうことなんだと理解した。

ルーカスを演じているのは男優です。
最初からそう思ったんだけど、見ているうちにだんだんわからなくなってきた。
どっち??
胸のサポーターを脱ぐと巨乳だったりする。
え?女優?!って一瞬思ったけど、そんなわけはなくて、巨乳はフェイクとCGだったようです。

その心は男だけど体はまだ女という複雑な性別を演じた主演俳優は、「トランスアメリカ」で、MtF=元男で性転換済み女性を演じた女優といい勝負だなと思った。

【LAに恋して】(2011年 アメリカ)

スターをめざしてロサンゼルスにやってきたゲイのアダム。親友(女)のキャンディの家に居候してオーディションを受け続けるが落ちまくり、ゲイポルノの制作会社でアルバイトを始めたあたりからお約束の転落が始まり、最初はゲイ雑誌のグラビアモデル、次がゲイポルノ出演、ついにセレブ相手の出張ボーイに。
そして出張ボーイとして呼ばれて出会った有名スターのジョンと恋に落ちる・・・。

なんだこのBLのようなわかりやすい俗な展開は。
でもこのわかりやすさ、俗なところこそ、この映画のいいところだ。
誰が見てもわかる、誰が見ても笑える、そして「んなことありかよ」と思いつつスカッと爽快なハッピーエンド。

そんな中でアダムがLAに来て最初にできた彼氏、ゲイポルノの監督でカメラマンのニックはいかにもゲイゲイしい業界人でインパクト大。

言葉巧みにアダムを口説いて裸にむいて、まんまとゲイ向けグラビアを撮影してしまう手管は、うわ〜本物!って思ったら、この映画の監督のキャスパー・アンドレアス本人だった。
そのジャンキーで変態なところも・・・強烈だった。

わかった。
こういう変態っぽい監督が撮る乙女チックなシンデレラストーリーだからいいんだな。
毒はどこかに隠されているけど、ゲイが見てもノンケが見ても楽しめる映画。

上映後、そのシンデレラを演じたマシュー・ラドウィンスキくんがトークセッションに登場。

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| 映画 | 16:30 | comments(0) | - |
きのう何食べた?5 よしながふみ
 講談社2011年

先日、やっと「風と木の詩」13冊を処分した。
今読んだらどうだろうかという気持ちに、二度と読みたくないという気持ちが勝ったのである。

ちなみに初版で13巻揃ってるので、まんだらけにでも売ろうとか思っていたのだが、13巻で完結ではなかったということを今さら知って、がっくり。状態も悪かったので廃品回収に出しました。
13巻でリタイアしてたんだな私。

悪いけど、そもそも竹宮恵子はあまり好きな漫画家ではないのだ。
それなのになぜ「風と木の詩」だけは読んでいたかというと、ほかになかったからである。
あの時代に、誰も描かなかったことを描いたことは立派だと思うけど、当時から「私が読みたいのはこーゆーんじゃないんだけどなあ」という気持ちは確かにあった。

あらゆるテイストのホモ漫画がより取り見取りの今は本当に天国だ。
生きててよかった!と本気で思う。

よしながふみの「きのう何食べた?」は、主人公がゲイカップルなのに、恋愛や性愛を描いているわけではない。
青年誌連載の、とても実用的な料理漫画・・・これは「風と木の詩」から35年、日本の同性愛漫画の一つの到達点かもしれない。

5冊目の今回は、「ジルベールのような美少年」が登場。

よしなが先生は何を見てコレを描いたんだろう?
もはや似てるのか似てないのかわからない・・・ジルベールという記号。
美少年でなければ同性愛漫画が許されなかった時代があったんですよね、という皮肉がこめられてるように感じるのは私の思いすごしであるあろう。

普通に働いて、毎日一緒にご飯食べて暮している40代のゲイカップル。
悩みはもはや恋愛関係ではなく、老いた親のこととか健康のとことか。

同棲3年目にして初めて健二の両親のことを知る史朗。
そこが夫婦と同棲の違いだな。
でもついにマリッジリングを作って、一歩前進?

ドラマがないようであるこの二人の「私生活」をいつまでも見ていたい。
| コミックス | 16:29 | comments(0) | - |
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