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明日も愛してる 安芸まくら
自称ハウスキーパー(33)×記憶障害者(35)
 ホーリーノベルズ2008年


13分しか記憶が保持できない記憶障害者の話。
記憶が戻ってハッピーエンド、になるわけないし、なんかすごく疲れそうな気がして警戒してましたが、読んでみたら思ったのとかなり違っていました。

櫂(かい)は5年前の事故が原因で13分しか記憶ができない。
13分しか記憶できないって・・・1分ごとに13分以前の記憶が失われていくというわけじゃなくて、蓄積された記憶が13分ごとにリセットされるらしい。
つまり13分ごとに違う自分に生まれ変わるのだ。

13分ごとに「ここはどこ?私は誰?」になったら正常な精神状態を保てないんじゃないかと思うけど、何回リセットされても、泣きボクロのある男前の自称「ハウスキーパー」の「ツダ」がいつも側にいて「愛しているよ」と言ってくれる。

思っていたよりずっと濃厚な官能小説だった・・・。
覚醒した櫂は、おおむね18歳前後に戻っているのだが、長く一緒に住んでいるらしいツダのことはいつも忘れている。
あるときは「新人ハウスキーパー」、あるときは「デリヘルの客」、あるときは「悪霊」、そして「監禁犯」として認識される「ツダ」を最初は恐れたり拒否したりするのだが、辛抱強い「ツダ」の対応でやっぱりツダを好きになる・・・。

いつも忘れられるツダがあんまりかわいそうじゃないかと思うかもしれないけど、35歳の恋人は毎回「恋もロクに知らない」17、8歳に戻って、初々しく抱かれるのだ。

「忘れられて得することもある」「九年も付き合ってて、朝晩セックスしてるカップルも珍しいだろうな・・・」
「・・・覚えてない・・・」
「覚えてたら、させてもらえないかもな・・・」


けしてコメディじゃないんですが、思ってたほどシリアスではない。
そして・・・崎谷はるひ並みにエロシーンが長くて濃厚で、しかも他のBL作家にはない独特の官能表現がある。

コメディじゃないんだけど・・・最中にリセットしてしまい、自分の上に乗っている「見知らぬ男」を悪霊だと思っていきなり「摩訶般若波羅密多・・」と般若心経を唱える場面には笑った。
13分前のことを忘れてるのに般若心経がすらすら出てくるって・・・。
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| その他のBL作家 | 22:35 | comments(0) | - |
悪魔がキスをする前に 神楽坂はん子 他
昨年あまり読まなかった分、今年はせっせとコミックを読んでます。
しかしコミックスはあっという間に増えて場所をとるのが悩みの種・・・。

「悪魔がキスをする前に」 神楽坂はん子 新書館2008年

やっぱり神楽坂はん子だな。人間は時間とともに変わっていくものなのである。
攻めはフリーライターで「なんでも屋の雑文屋」から大きな賞をとるノンフィクションライターに成長する。その間に受けはやくざの愛人→モデル→テレビキャスター→フリージャーナリストと流転していく。人生を流れる時間を描けば最後は淋しい話になるのは仕方ない。

「極上の恋人1,2」 水名瀬雅良 オークラ出版2007年
絵はきれいだけど良くも悪くもオーソドックスとかシツレーなことを書いておきながら、また読んでるよ。だって読みやすいんだもん。16歳のお坊ちゃま新人モデルと、元彼の間に挟まれている25歳の美人マネージャー。まだ話は続いている。

「喜劇は恋で進化する」 阿仁谷ユイジ 東京漫画社2007年
それに比べて、これは1冊読むのに2か月以上(!)かかった。
新しい世代の新しい感覚のコミック・・・頑張ってついていかなくちゃね(汗)。

「不連続世界」 トジツキハジメ 海王社2006年
元スターの映画館主とバイトくんの話(「スター!」)がよかった。
それにしてもどうしてBL漫画家はカタカナPNが多いのか。トジツキハジメにタカツキノボル、ヤマシタトモコにヤマダサクラコ・・・覚えられないので漢字を混ぜてください。どうしても漢字を使いたくないなら「モンキー・パンチ」先生くらいのインパクトのあるPNにしてほしいものです。

「センチメンタルガーデンラバー」 小椋ムク 東京漫画社2009年

「空色スピカ」の挿絵が気に入ったので。
なんでBLで描いてるのかな?って思うくらい限りなく普通の漫画に近いんだけど、この人の顔と身体のバランス(注・裸はほとんどありません)が好きだ。
野良猫が人間の姿に変わるファンタジックな表題作がよかった。
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| コミックス | 11:24 | comments(0) | - |
花嫁はマリッジブルー 凪良ゆう
御曹司(28)×学生(20)
 白泉社花丸文庫2008年

昨年デビューの新人さんですが、アラスカさんの
騙されたと思って読んでみて下さい!という大声?にびっくりして思わず読んじゃいました。

「あはは」と笑ってジンとくる、笑いの中に人生の皮肉と優しさがある・・・人情ものとも言う・・・そういうBLが読みたいんだけど、こういうものを上手く書くのが一番難易度が高いと思う。テクニックとセンス・・・両方が必要。

大学生の拓海(たくみ)の姉がお見合いパーティーで大金持ちの「御曹司」を捕まえた!
すっかり舞い上がり、もし娘がこのまま玉の輿に乗ったら
「住宅ローンの繰上げ返済をしたいなあ」
などとつぶやくど庶民の両親に
御曹司を年末ジャンボか何かと間違ってないだろうか。
と冷静に突っ込む拓海。
しかしすぐに考え直す。どちら泡沫の夢という意味では似たようなものだし、ついでに言うと滅多に当たらないという点でもソックリだ。

姉と婚約した御曹司が姉を愛していないことに憤り、ドタバタしているうちに不幸な御曹司を愛するようになってしまい、最後は姉の身代わりで花嫁になる・・・簡単にまとめるとそういう話ですが、この人「笑ってジンとくる」人情コメディが書けるニューカマーとして期待できるんじゃないか!と思う。

荒っぽいところもあり、「中途半端な小林典雅」になりそうなところもあるが、「金の力」に惑わされない主人公のまっとうさに、作家の品性が感じられて先が楽しみな人だ。

クライマックスで終わっているので、続編の「花嫁は今夜もブルー」と合わせて一つの作品として読んだほうがいいと思います。






| その他のBL作家 | 00:08 | comments(0) | - |
肩ガ触レルホド 中原一也
大学生(19)×大学生(20)
ジェーシー出版ガイノベルズ 2004年

「足の不自由なヒロイン」で思い出して再読。

瀬田は高校時代の喧嘩で刺され、左足に障害が残った。
それから4年、後輩の滝川はアシとしていつも大きなバイクで瀬田に付き添っている。

「そんなヒマあったら彼女でも作れって」
「いいんっスよ、俺、先輩のアシだし・・・」


お互いに探り合うような、遠慮しあうような微妙な関係。
瀬田が家庭教師をしている子の兄の行方不明事件と、滝川に迫っている女のおかげで2人の気持ちがくっつく・・・という話の構成はあまり上手いとは言えないのだが、足の不自由な美人とデカくて可愛い年下男の純情は、最近の中原作品にはあまりない味わいで、実は好きな作品。

本編のあと、ラブラブなその後の2人の短編がおまけについているのだが・・・
2人の関係を知らない友人たちが、瀬田に
「彼女いるんですよね? あっちはどうしてるんです?」
と無神経な質問ぶつけ、
「どうやってやるのか教えてやろうか? ・・・乗ってもらうんだよ」
という瀬田の答えに男たちが盛り上がり、滝川が1人で赤くなっている、という場面が印象に残っていたが、やっぱりここが面白い。

ガイノベルズ創刊第1弾ということですが・・・このレーベルもうないですよね?
| 中原一也 | 10:51 | comments(0) | - |
ブラコン処方箋 うえだ真由
医師(31)×医師(28)
 新書館ディアプラス文庫 2008年

「Missing You」の兄貴編。

いくら事情があっても28歳の男が、5歳のときの弟の写真を職場のデスクに飾っていたら引くよね。「息子さんですか?」って。
しかしなぜ引かれるのか理解できないのが、和紀のブラコンの重篤なところ。

優奈が克治と一緒にアメリカに行ってしまっても、「男同士は不幸になる」と決め付けている和紀はあきらめきれずに、アメリカの優奈にしつこく電話をかけている。

和紀の仕事熱心で熱血でブラコンなところ・・・が3歳年上の医師、京悟のツボにはまったらしい。
酔っ払って気を許し、弟が親友とデキてしまったことを打ち明けたところ「男同士って、不幸かな」と迫られて男の貞操?を奪われてしまう。
この人ホモだったんかいと思ったらそうではなくて、いまいち読めないキャラなんだけど、和紀のブラコンの病を医者としてほっとけなかったのかもしれない。
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| うえだ真由 | 22:23 | comments(0) | - |
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