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七代目、お譲りします 小川いら
三男×長男/若頭×次男/弁護士×四男
 幻冬舎ルチル文庫 2008年

「盃、いただきました」は、父親と二人暮らしだった高校生の主人公が、父の死によって本当はヤクザの組長の孫だったことが判明、本家の跡取りとして新しい生活を始めるという話だったが、そこには3人の兄がいて・・・。

4人兄弟総ホモ
BLでは珍しくない設定・・・っていうか、このありえなさがBLの楽しみ。
前作は、突然の事故で父を亡くした四男澪(みお)と弁護士高原の出会いがメインで、兄たちは「こいつらってできてるの?」というところまでで「以下次号につづく」というかんじだった。

今回は「兄弟ホモ福袋」あるいは「兄弟ホモ食べ放題」状態と言うか・・・。
図体のでかい甘えっ子三男令にじわじわと喰われていく、優しい長兄仁。
女王様受けの次男優と「命に代えても一生お守りします」の下僕攻め中岡。
そしてオマケは高原と澪のバカップル編。

時間的には澪が戻ってきた前作より前に戻ってそれそれの事情があきらかになるという、それぞれにオイシイとこ取りである。
なんでヤクザの家に男が3人もいてみんなインテリなのかっていうと、これは「極道もの」ではなくホームドラマだからなのである。

家長である祖父を立て、兄弟仲良く、舎弟たちにも目を配り・・・これは大家族の商売繁盛ものというべきだろう。
こちらから先に読んでも問題ない。
| 小川いら | 10:22 | comments(0) | - |
青と白の情熱 剛しいら
陶芸家(28)×老舗料亭跡取り(25)
徳間書店キャラ文庫2004年

今回は名古屋からやきもので有名な多治見に出かける予定だったので、何か陶芸に関する本を持っていこうと思って、剛しいらに陶芸家の話があったことを思い出す。
久しぶりに再読したけど、こんな面白い話だったっけ。

「野生派(もしくは体育会系)」×「箱入り息子」っていうのは剛しいらの得意とするパターンだけど、やっぱりいいなあ。
江戸時代から続く老舗料亭の跡取り息子、修右(しゅうすけ)は、渋谷と原宿に出店する新店のために、九谷焼の新進作家・青也(せいや)にオリジナル食器を依頼しようと金沢に出かける。

箱入りのおぼっちゃまはいきなり「自分で飯を炊いたこともないやつに売るものはない」と冷たく追い返されて呆然とする。
都会で店舗プロデュースに理想を追う修右と、山の中でひたすら土をこねて生活している青也との意識のギャップが最初にガツンとぶつかって、恋の炎に焼いて焼かれて結ばれる・・・。
俺は芸術を造ってるつもりはない。生きている人間に必要なものを造っている」という、青也のクラフトマンとしての矜持がかっこいい。



| 剛しいら | 23:27 | comments(0) | - |
美しいこと(上) 木原音瀬
リーマン(34)×リーマン(28)
 ホリーノベルズ2007年

上下そろったところで一気読みしようと思って温存してたのに、つい読んでしまった。

残念ながら女なので「女装」の心理ってよくわからないけど、営業職の松岡の「日常の自分を忘れるため」「ストレス解消」っていう明快な動機はわかりやすい。私がBLを読む理由と同じだ。

でもサッカースタジアムで大騒ぎするとか、ギャンブルに走るとかじゃなくて、化粧して女の服を着るという「ストレス解消」はちょっと特殊だよね・・・男性であることの抑圧からの逃避? でも松岡の女装に「少年人形」のような思いつめたものはなくやっぱり単なるストレス解消らしい・・・それが偶然同じ会社の男、広末に一目惚れされてしまい、本当のことを言えず・・・っていうか、男だということがばれないように「口がきけない」設定にしてしまったあたりから深みにハマってしまう。

しかし・・・朝まで一緒にいても、抱きしめてキスしても、素の(男の)松岡に会ってもわからない女装ってどんなのよ? 
鈍すぎる・・・あまりにも鈍すぎるぞ広末。
実は男だということが、いつどいういうふうにバレるのかけっこうハラハラしながら読んだ。

これは「本気で誰かを好きになったら、性別は関係ない」という話なのか・・・いや違うな「恋は盲目」っていう話なのかもしれない。
いずれにしても、この上巻は松岡が非常にかわいそうなことになって「続く」になる。
やっぱり下巻が出てから読めばよかった・・・。
| 木原音瀬 | 23:48 | comments(0) | - |
キスができない、恋がしたい 崎谷はるひ
SE(29)×ライブハウススタッフ(23)
幻冬舎ルチル文庫 2008年

SE(29)×ライブハウススタッフ(23)
幻冬舎ルチル文庫 2008年

稼ぎのいいダンナがいて何不自由のない暮らしをしている奥様の「仕事に夢中でちっとも構ってくれない」という悩みは、私には「贅沢な悩み」に思えるんだけど、考えてみると「悩み」っていうのはある程度恵まれたところに生じるもので、給料日前で金がないとかってのは「悩み」とは言わないんだと思う。

崎谷はるひお得意の「できる子×ダメっ子」カップル。
脩(しゅう)は、ダメな子だけど頭が悪いだけで性格は悪くない・・・どっちかっていうと健気な子。大事にされているのにそれがわからず「俺ってそんなに愛されてないかも・・・」ってグルグルしてるのは、崎谷のヒロインの定番である。

変わっているのは「だめんず・うぉ〜か〜」だった脩を拾って面倒みている憲之。

男から男を渡り歩く生活だった脩を定住させ、定職を持たせ、一人前の社会人に矯正する・・・その並々ならぬ憲之の努力はやっぱり脩が好きだから、大事に思っているからとしか考えられないんだけど・・・あまりにわかりにくくて、脩がちょっとかわいそうになった。

たとえて言えば、奥さんに高価なプレゼントを買うために半年も顔を見るヒマもエッチする余裕もないほど働き続けるみたいな。
本末転倒って気もするんだけど・・・ま、こういう人もいるでしょう。

『恋愛証明書』とリンクしていて、あちらのカップルも出てくるので読み返したくなり、ただいま再読中。
| 崎谷はるひ | 00:38 | comments(0) | - |
赤と黒 松岡なつき
大公×留学生
 宙出版 2007年

B6ソフトカバーの書籍。1996年にワニブックスから出たものの復刊とのこと。
BLというよりは耽美なロマンス小説で、ふと山藍紫姫子を読んでいるような錯覚に陥った。

第一次大戦後の欧州、モナコあたりと思われる避寒地の豪華ホテルで日本からの留学生和樹と、亡命中の若き大公殿下イリヤが出会う。
堂々たる「身分違いの恋」である。
「赤と黒」とは2人を引き合わせたルーレットの盤上の色。ルーレットという賭け事の駆け引きに2人の「運命の恋」を重ねるあたりの技巧はさすが。

でもイリヤが和樹のお初をいただくシーンはちょっとBLっぽいかな。
てっきり「悲恋」で終わるのかと思っていたら、ハッピーエンドなのが意外だった・・・。
| 松岡なつき | 00:35 | comments(0) | - |
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