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愛を食べても 剛しいら
警官(25)×警官(23)
オンライン書店ビーケーワン:愛を食べても プランタン文庫 2007年

【ネタバレ警報】

剛しいらの中でもキワモノ分類なのかもしれないが・・・私としてはいろんな意味で好きな話でした。
そもそも制服警官×制服警官で、真面目で誠実なタイプの攻め×浮気な誘い受けという好きなカップリングに加えて地球外生物。

設定は2010年。未来とも言えないちょっと先だが、警察に県域を越えて追跡できる特別交通機動隊が設置されたという、剛しいら得意の「架空のかっこいい職業」ものである。

次から次へと同僚の男たちを食い散らし、男殺し、マンイーターと異名をとる輝(あきら)のパトカーにUFOが墜落、一度死んだ肉体にエイリアンが宿る。
このエイリアンの正体は「緑のゼリー」のような液体状で、人間の細胞に入り込んでしまう・・・ここで『マグマ大使』の人間もどきを連想したのは私だけ・・・か。

最初は言葉の出し方も、水の飲み方もわからない・・・「ミュー」とか「ピュル」とか言ってるのが、丸一日テレビを見て「ひなひあるぽすのてんへんふい(南アルプスの天然水)」という言葉を覚え、徐々に人間らしさを学習していく過程が面白い。
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| 剛しいら | 23:39 | comments(0) | - |
エロとじv b-Boyアンソロジー
  リブレ出版 2007年

業界騒然」って自分で言うなよ・・・の帯つきのアンソロジー。私がアマゾンで注文したときはベストセラーランキングの11位でしたが、どこのネット書店でも上位に入ってましたねえ。そのまんまのタイトル、カバーもキンキラでとてもリアル書店じゃ買えないわ・・・と皆さん思ったでしょうか。
でも知らない書店でぱっと買って帰るのと、永遠に履歴が残るネット書店で買うのとどっちが恥辱かっていう話ですが。

もちろんBL小説にとってエッチはメインのご馳走、嫌いな人はいないと思います。思いますが、前菜もスープもパンも飲み物もなくひたすらシェフのスペシャリテを食べ続けるって・・・いや〜夢のような幸せ?のはずなんだけど、途中何度か気を失いながら(悦楽のあまり?)なんとか3日かかって完食しました。
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| その他のBL作家 | 23:21 | comments(0) | - |
大阪ラプソディ 海賀卓子
営業(23)×営業(24)
白泉社花丸ノベルズ 1996年

パリの師匠が帰国されたので、借りてた本を返さなくちゃと思ったら1冊まだ読んでないのがあった。なんでこれが残ったかといえば、見たことない作家さんのデビュー作・・・10年以上前の。というところで後回しになっていたと思われる。

これが読んでみたらなかなか上手いのだ。
職業物・・・リーマンものもいろいろ読みましたが、ここまでこの仕事、キッツイ・・・って思ったものはないです。
リーマンとしては一般的な営業職ですが、いわゆるセールス、高価な英語教材の訪問販売・・・今でもそういうビジネスが成り立っているのかどうか知りませんが、BLのお仕事としてはかなり珍しいと思う。

新入社員の井上は、研修の後「特A生」という幹部候補に選ばれ、大阪支社に配属、河野という1年先輩の下につくことになる。
この河野、営業成績は抜群にいいが、ものすごく性格が悪く口が悪くケチですさまじい「いじめ」にあう。そうでなくても見知らぬ土地での営業は困難を極め、井上はうつ状態にまで陥る・・・。

この意地悪な河野先輩の「いいところ」に気付き、いつのまにか好きになってしまう、という展開だが、BLとしては超ライト級でエッチもなし。
でも、営業の仕事ってこういうふうにノルマを与えられこんなふうに競争させられてるんだ・・・作者は生保レディの経歴があるとのことで、営業の仕事が雑事に至るまで詳細に描かれているところが面白かった。

世の中にこんな厳しい仕事があるのか・・・これに比べたら私の仕事なんて全然甘いな・・・ノルマなんて与えられたことないもん・・・という、またまた「BLを読んで世の中を知る」シリーズであった。

Hが足りない・・・とうことに関しては、実はこの本は「業界騒然」の「エロとじv」と同時並行で読んだ。
「エロとじv」も一気に読むのは大変根性のいるアンソロで、このあまりにももどかしい「大阪ラプソディ」は、「エロとじV」のチェイサーにぴったり!でした。

この人は何冊が書いていますが、現在は書いてないようですね。

| - | 23:40 | comments(0) | - |
伝心ゲーム 剛しいら
CDショップチーフ(21)×高校生(17)
徳間書店 キャラ文庫 2000年

母親殺し事件が続いたとき、3児の母である友達に「なんで母親を殺すんだと思う?」ってきいてみたら、「そりゃ一番殺しやすいからだよ」という答えが返ってきて、なるほど・・・と納得。まさかわが子に殺されるとは思ってないもんねえ、普通は。
本当に殺してしまうのは論外としても、思春期に母親の過干渉を「殺したいほどウザイ」と一度も思わずに大人になってしまうのも大いに問題だ。親子ってそういうもんだよね。

剛しいらの長期積読本をもう1冊発見。
ほんとにこの人はこういう微妙な年頃の子供を書くのがうまい。正確には「親子関係」を書くのがうまい。

美聡(みさと)は中学から続けていた体操部を、練習中に鉄棒から落ちたことが原因で、高2で辞めてしまう。それから渋谷のCD屋でバイトを始め、年上のチーフ・一葉(かずは)に恋をし、ストリートダンスのグルーブに誘われ・・・それまで学校と体操しかなかった美聡の世界に未知の世界が開けていく。

遅くにできた子供である美聡の両親は「時代遅れ」の価値観を持っている。いまどき携帯も持ってないなんて恥ずかしくて人に言えない。携帯さえあればメールで自分の気持ちを一葉にうまく伝えられるのに・・・携帯さえあればという気持ちが募って、拾った携帯を勝手に使ってしまったことで思わぬ事件に巻き込まれる。

親の気持ちもわかる。自分が高校生だったときのことを基準にしてしか考えられないから、高校生に携帯はいらないでしょ、携帯は大学に入ったらね、なんて言ってしまいそうだ。でも今の高校生は携帯がないと生きていけないんだよ・・・。

両親も普通の大人だし、愛されて育った美聡も賢いいい子・・・それでも子供が親の巣から飛び立つのは大変なのね、というお話でした。
| 剛しいら | 20:54 | comments(0) | - |
時のない男 剛しいら
俳優(30)×俳優(25)
 徳間書店 キャラ文庫2005年

剛しいらの「顔のない男」シリーズの3冊目。
新刊で買ったのに、ありゃ?気づいたら2年も積読・・・。

けっこう人気のあるシリーズなんだけど、どうも私はこの飛滝(ひたき)という天才俳優が苦手で・・・3作目が出たときに1作目からもう一度読み直そうと思っているうちにはや2年。歌舞伎役者なら生まれた子供がもう初舞台に立っちゃいますよ(笑)。

一気に3冊読んでみて、役に入ると私生活まで役になりきってしまい私生活でも素に戻らなくなる・・・それって「天才」っていうか単なる困った人では?という突っ込みはやっぱりあるんだけど、それよりも最初に読んだときにはあまり魅力的に思わなかった音彦の、ルックスがいいだけでなんとなく俳優になってしまった「普通の若者」が、飛滝の天才ぶりに振り回されながらも、愛する男を目標にして俳優として成長しようと一生懸命頑張るところがいいなと思う。

音彦は天才俳優ではないけど、天才じゃないところが君のいいところなんだと言ってあげたくなる素直さがある。みんなが天才俳優だったら困るし。でもそういうことを飛滝さんは言ってあげないんだけどね。自分が天才だってことも気がついてないから。

「愛のない男」では飛滝はオフで初めて素顔らしい素顔を見せる。音彦がCM撮影のために家に連れ帰った子犬が2人の間にちょっとした騒動を起こすというこのシリーズの中ではちょっと異色の話。

「時のない男」は、イギリスBBCの招きでドラマ撮影に渡英した飛滝を音彦が追いかけて行く話。
このBBCのドラマでの飛滝での役どころは100年前に死んだ日本のサムライ男爵で、なんと『仇なれども』に出てくる架空の長妻藩とリンクしている。
音彦にオファーが来た「4人のライフセーバーの映画」というのは『愛され過ぎて孤独』のことかな?

一般的に言っても人気俳優と人気女優のカップルは長続きしないけど、この2人は音彦が人気俳優になっても全然タイプが違うから大丈夫じゃないかと思う。
4作目はなんかの拍子にブレイクした音彦という展開を期待。
| 剛しいら | 23:13 | comments(0) | - |
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