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つめたい、あなた 松岡なつき
タンゴダンサー×バレエダンサー
 ショコラノベルズ 2001年

評判の新人の作品を読んでみたら・・・話はともかく、文章が素人でどうしても読めない。この素人っぽいところがよい、という読み方もあるんでしょうが・・・私はやっぱり小説はクサイくらいにこなれているプロの文章じゃないと楽しめない・・・ということがわかった。

というわけで、口直しに未読箱から松岡なつきを1冊、引っ張り出す。
たまたまこれだったんだけど、ベルギーで修業中の日本人バレエダンサーと、ブエノスアイレスから来たタンゴダンサーという、すこぶる濃厚な話だった。

「ブリュッセルの美食の殿堂、イロ・サクレ地区のレストランで、ブルゴーニュを傍らにツグミのロティをたらふく食べたのがいけなかったのだろうか――」
のっけからこれですからね。
やっぱ松岡なつきは「いい仕事」してるよなって思う。

ベルギーのカンパニーで、プリンシパルの座を狙う野心満々の陽嗣(ヨウジ)は、タンゴを取り入れたモダンの新作で主役に抜擢される。
相手役兼タンゴの指導者として招聘されたアルゼンチン屈指のダンサー、ルディは「本物のタンゴ」をヨウジの肉体に教えようとする。
ヨウジも相当気の強いキャラだが、なにしろルディは本場の伊達男、色事に対するパッションと行動力はやっぱり人種と文化が違う・・・と思わせる。

恋とライバルによって育まれる主人公の成長と成功物語・・・という古典的なバレエ漫画の「スポ根」要素もたっぷり、ついでにアルゼンチンタンゴについての基礎知識も得ることが出来て、間違いなくお得な1冊であります。
| 松岡なつき | 23:06 | comments(0) | - |
赤と黒 松岡なつき
大公×留学生
 宙出版 2007年

B6ソフトカバーの書籍。1996年にワニブックスから出たものの復刊とのこと。
BLというよりは耽美なロマンス小説で、ふと山藍紫姫子を読んでいるような錯覚に陥った。

第一次大戦後の欧州、モナコあたりと思われる避寒地の豪華ホテルで日本からの留学生和樹と、亡命中の若き大公殿下イリヤが出会う。
堂々たる「身分違いの恋」である。
「赤と黒」とは2人を引き合わせたルーレットの盤上の色。ルーレットという賭け事の駆け引きに2人の「運命の恋」を重ねるあたりの技巧はさすが。

でもイリヤが和樹のお初をいただくシーンはちょっとBLっぽいかな。
てっきり「悲恋」で終わるのかと思っていたら、ハッピーエンドなのが意外だった・・・。
| 松岡なつき | 00:35 | comments(0) | - |
旅行鞄をしまえる日 松岡なつき
客室乗務員(30)×モデル(20)
キャラ文庫 1999年

やっとホントの豪華客船ものだ・・・と思ったら、無人島漂流ものでもあった。
人気モデルの敬太は、仕事で乗った豪華客船が遭難し、目の敵にしていたアテンダントと2人きりで無人島に流される。
それまで客として我がまま言い放題で困らせていたクルーの福地と無人島という極限状態で2人になったとき、サバイバル能力のない敬太は、福地に頼って生きていくほかなくなる。代償として肉体を差し出すことになっても・・・。

以前も書きましたが、これも私の「漂流萌え」を決定づけたイタリア映画「流されて・・・」を髣髴とさせる話だ。
性格の悪い上流階級の女が、水夫と2人で無人島に流されて上下が逆転し愛欲に溺れるという・・・女流監督によるエロティックなロマンスだが、これを男同士にしたらこうなるっていう。

珍しく日本人×日本人なんだけど、2人の関係の変化を松岡さんらしいドライな文体で丁寧に書いていく。やっぱり上手い。安心して読める。
| 松岡なつき | 23:49 | comments(0) | - |
チェイン・リアクション 松岡なつき
書店オーナー(34)×シルヴァー・デザイナー(25)
ビブロス ビーボーイノベルズ2001年

松岡なつきシリーズ4作目、今のところすべてアメリカ人×日本人なんですけど・・・もしかして「外専」ってやつですか?(違う違う)。

シルバーアクセサリーのデザイナー&クラフトマンとしてNYで修行中の藍(ラン)には、年上で成金の恋人がいる。パトロンに近いその恋人に連れて行かれたパーティーでブルースに出会い、一目で恋に落ちる。

今回はスポ根でも温泉を掘る話でもなく、すでに恋人のいる男が他の男に一目惚れして速攻熱愛関係になり、別れ話がうまくいかずシュラバる・・・つまり三角関係ラブロマンスなんだけど、なんでいつもアメリカ人なのか・・・っていうのはなんとなくわかってきた。

「信じるまで何度も言おうか? 君は素晴らしい。俺の心をかき乱すだけではなく、もう一つの情熱もかき立ててくれる。ヘパイストスの手でね」

「あんたを好きになった・・・いつからかは知らない」
「俺は知っている。ベンに呼ばれて振り向いたときだ」

「知れば知るほど、好きになる。今、抱いたばかりだってのに、もう欲しくてたまらない。俺にどんな呪いをかけたんだ?」


日本人同士で行うにはちと無理のあるカンヴァセーションでも、双方英語で言っているのだと思えばおかしくない。

ブルースとランのスイートなトークもいいけど、ランのルームメイト、ドラァグクイーンのテツオとの機知に富んだ会話も(日本人同士なんだけど)粋だ。

「別れ話をするならスターバックスね」と言うテツオ。
なぜなら人目があるし、みっともない騒ぎを起こして二度とその店に行けなくなっても、スターバックスのコーヒーが飲みたければ別の店で飲めばいい、と言う。
出会った惚れた別れた仲直りしたの単純な話なのに面白いのは、このカンヴァセーションの魅力である。

でもランとブルースがいったん喧嘩別れしてしまうのも言葉のせいなのだ・・・言葉にすることがすべてだと思ってるアメリカ人と、傷ついたときは黙って慰めてほしい日本人との文化的摩擦?というのもまた面白い展開だった。
| 松岡なつき | 22:29 | comments(0) | - |
センターコート(全3巻) 松岡なつき
スタープレイヤー(25)×無名選手(19)
徳間書店 キャラ文庫 1998年

え〜テニスものですか〜?師匠。
着々と課題図書を消化しつつも若干戸惑いがあったのだが・・・
こんな面白いスポ根BLがあったなんて・・・もうすっかりスポ根魂萌え!

恋人でもあったダブルスのパートナーを事故(自殺)で亡くしたことでスランプから抜け出せないブライアン・ローレンスを立ち直らせるために、コーチが探し出してきたのが無名の日本人プレイヤーの智之(トモ)だった。
憧れのスター選手から突然ダブルスの相手に指名されて舞い上がるトモに、ブライアンの冷淡な仕打ちと地獄の特訓が待ち受ける・・・。

無名で未熟な、しかし実は「化ける」可能性を秘めている主人公が、持ち前の素直さと根性でシゴキに耐え、次々と襲いかかる困難とライバルの妨害を乗り越えて恋と栄光をつかむ・・・まさにスポ根の王道

そこに加えてブライアンの情人である悪魔のようなロックスターと、トモを密かに想っているテニス学校の仲間が、ブライアンとトモを巡ってゴージャスな恋のバトル(もちろん男限定)を繰り広げる。

実に巧みなストーリーテラーなんだよね・・・松岡なつき。
全3巻の構成も「絶対に途中でやめられない」引っ張り方で、畳み掛けるような展開に一気に読んでしまった。

智之が恋に関しても素直で、ブライアンへの恋心をごまかさず常に直球でぶつかるところがいい。ついにブライアンのガチガチに凍りついた心を溶かすラストは感動的だった。

けっこう長いシリーズものを書いている人ですが・・・手を出したら一気に読んでしまいそうで怖い。
| 松岡なつき | 22:48 | comments(0) | - |
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