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タンデム〜狂犬と野獣〜 沙野風結子
 ラヴァーズ文庫2010年
暴力団構成員(25)×公安刑事(30)

沙野さんはいろんなものを書く人で、最近は新装版も続々と出ているが・・・私はこういう沙野さんが一番好きだな。

「こういう」とはどういうのかと言えば、図体のデカい肉食系同士が雄の意地をかけて狩り狩られ・・・みたいな。
こういうものを書かせたら沙野さんの右に出るものはいない。

「公安の綺麗すぎる狂犬」と仇名される、靫真通(ゆぎ・まさみち)は、ドSで凶暴な公安の刑事。
カルト教団を内偵中に、暴力団構成員、峯上周(ほうじょう・あまね)に目をつけられる。

峯上は暴走族上がりの大男で、一見鈍重そうだが、危険なこと野獣の如し。
靫は自分をエサにこの野獣を手なづけて手駒にしようとするが、野獣は皿まで喰らい尽くし・・・。

同時多発テロを企てるカルト宗教、政権交代をめぐっての与野党の攻防と謎の教祖・・・公安ものとしてもよくできていて面白いのだけれど、沙野さんといえば、常に開拓精神にあふれたエロ描写。

今回も身長190超えの野獣攻めと179の狂犬受け(両者ともにkyokon)の激しい・・・・・・確かにこれはマウンティングと呼ぶほうがふさわしい行為だ。

峯上は野獣らしく動物なみのセリフしかないのだが、行動は雄弁。
絶体絶命の淵にいる狂犬を確実に助けに来る。

「周、俺を、助けろ」
「助ける」


2人の間に愛情を確かめるような言葉はない。
言葉は必要がない二人だけど、確かに心が近づいているシーンで終わる。
ぜひ続編が読みたい。

ちなみに峯上の象徴として、ボスホスという大型バイクが出てくる。
バイクにうとい私は検索してみたら、まるで戦車みたいな巨大なマシン・・・バイク好きな人にはこの巨大さが「セクシー」なのだろうか。
こんなバイクに190超えの男が乗っていたら、怖すぎだろと思う。

「あんたも、マグロじゃいられないとき、あるだろ」
| 沙野風結子 | 16:45 | comments(0) | - |
君といたい明日もいたい 沙野風結子
 角川ルビー文庫2009年

会社社長(34)×大学生(21)

沙野さん初のルビー文庫。
久しぶりにルビー文庫の新刊を買った気がする。

恵多は、3年前に父親を交通事故で亡くし、父親の会社を継いだ叔父の章介と同居している。

叔父×甥、保護者攻め+記憶喪失もの

章介は、恵多を過保護なほどに構うが、何か態度がおかしい・・・でも何がどうおかしいのか、父親の死後、部分的に記憶が欠落している恵多にはわからない。わからないままに、章介に恋焦がれていく。

私は気が短いもんで、途中話が見えてきたところで、章介、さっさと本当のことを恵多に打ち明ければいいのに・・・あそこで助けに行くなら、もっと早くに行動すれば・・・と焦れ焦れしたけど、その焦れ焦れ感が沙野さんの真骨頂でありましょう。

章介の、このヘタレオヤジぶりは悪くないと思いますが、もう一人のオッサン、須藤の悪役ぶりがやや単調だったのが惜しい。

そして沙野さんと言えば、どうしても似たような描写に陥りがちなエッチシーンに斬新な工夫を加えるところが注目ですが・・・今回はタオルプレイです。

章介が何を考えてそんなことをしていたのかは、後のほうでわかるのだが・・・こういうプレイを思いつく沙野さんは、BLにおける性愛表現のイノベーション担当と言えるのではないかと。
| 沙野風結子 | 10:24 | comments(0) | - |
「上海散華」「上海血華」 沙野風結子
大陸の男(28)×華族嫡男(20)
ラヴァーズ文庫2008年

沙野風結子の「子蛇シリーズ」に続く新シリーズは、2冊同時に出た租界時代の上海もの。

美しく高慢な華族の姫君が大陸のならず者にかどわかされて上海に連れ去られ、無垢な体に陵辱の限りを尽くされる・・・あらすじ的にはそうも言えるんだけど、沙野さんの書く話はどんなにエロを描いてもドロドロの耽美にはならず、どこか開放的で後味がいい。

侯爵家の嫡男として誇り高く育てられてきた晶羽(あきは)は、上海秘密結社の炎爪(ヤンツァオ)に最初こそ強引に身体を奪われるが、やがて貧民窟から這い上がってきた強くたくましい男の生き方に強く感化され、中国人と情死した母親への憎しみや、華族社会のしがらみから開放されて新しい人生を切り開く・・・さほど長い話ではないけどこういうダイナミックな話を展開できる沙野さんって、やっぱり筆力があるんだなと改めて思った。

ちょっと血みどろな場面もありますが、苦手な人はそのへんはさっと読み飛ばして・・・「上海血華」へ。

 ラヴァーズ文庫2008年

炎爪(ヤンツァオ)の右腕、淋(リン)と、敵対する組織の棟梁、英冥(インミョン)の因縁話。
淋は7歳のとき、英冥によって目の前で兄を処刑されている。兄の親友だった炎爪もそのとき一緒に処刑されるはずだった。以来、炎爪と淋は兄の仇を討つことに力を合わせてきたのだが、炎爪に晶羽という連れ合いが出来たことで微妙な変化が訪れる。

時間的に「上海散華」に続いている話だが、趣はかなり違う。
兄の仇として殺さなければならない相手に、心と体をもてあそばれ快感を与えられて苦悶するヒロイン・・・というところが肝。たぶん。

冒頭、淋の兄の処刑場面とそれに続くある奇習がちょっとハードなんですが、これは「上海散華」の中で何が起きたかはわかっている場面なので、流血が苦手な方は16〜19ページを飛ばして読むといいと思います(?)。
| 沙野風結子 | 14:22 | comments(0) | - |
赫蜥蜴の閨  沙野風結子
暴力団若頭(36)×商社支店長(31)
 幻冬舎リンクスロマンス2008年

ラピスからリンクスに引っ越してきた「虫偏」シリーズjもついに完結。
『蛇恋の禊』に出てきた新キャラ、関西の武闘派ヤクザ「赫蜥蜴(あかとかげ)」こと熾津臣(おきつ・おみ)が、凪斗(なぎと)を拉致っておきながら、自分自身では無体を働かなかったのは、次回作の主役にする予定だから・・・と思ってたけど、どうやらそれだけじゃなくて、子蛇ちゃんは蜥蜴の守備範囲じゃなかった模様。

英国人の血が混じったヒロイン・光己(こうき)は身長180センチと、受けとしてはマックスにでかい。マッチョとは書いてないが、アレが「デカくてエロい」と言われてるのは受けとしては珍しい・・・「わざわざ男抱くからには、あれくらいの気概は見せてもらわんと」というのが臣の男の趣味なんだな。

だいたいヤクザが堅気を拉致ってレ○プする話ってのは、イヤだイヤだと言いつつ快感に流されてとか、ヤクザの恋情にほだされて・・・という展開が普通だけど(最終的にそういう側面が全くないわけではないが)、少なくとも前半部分では、嫌悪と悪寒に耐える光己にとってそれは暴力行為でしかない。

エリート商社マンの光己と、その業界ではエリート(組長の息子で若頭)である臣は、ともに心に壊れたところがあって破滅願望を抱えている。激しい行為を重ねるうちに2人の破滅願望が徐々にシンクロしていく・・・・防衛省と商社の癒着などという社会ネタもからめて、情念の角能×凪斗とはまた違う男臭いハードなロマンスで締めくくった。

沙野さんってBLを書いてる理由がはっきりしてるところがいいよね。
男と男のエロが書きたい・・・「がっつりポルノ系」のBL作家は他にもいるけど、この人ほど「男と男が上になったり下になったり」を書くのが大好きなんだ!って感じさせる人はいない。

岐柳組の角能、凪斗をはじめ、八十島、折原も友情出演・・・そういえばどうして八十島と折原の話を書かなかったのかな?とも思ったけど、この2人じゃあんまりハードなエロにはなりそうもない・・・そういう理由か。
| 沙野風結子 | 16:34 | comments(0) | - |
獣の妻乞い 沙野風結子
ハイブリッド狼(生後8年・人間換算26)×高校生(16)
 リンクスロマンス2008年

『蛇恋の禊』を読んですっかり沙野モードになり、キワモノ警報のため慎重になっていたこの「獣の妻乞い」も一気に読んでしまった・・・。

「獣○はオッケーですか」と問われれば、大好物ではないけれど生理的にダメというほどではない・・・と思う。生理的にダメなのは私の場合、食品を使ったプレイと、ピアッシングものですね。

たしかに交尾シーンもあるけど、獣○モノかっていうとちょっと違うような気もする。
獣○っていうのは「陵辱」とセットになってはじめてエログロなのであって、作者が言ってるとおりこれは「鶴の恩返しの狼版」+「人魚姫」なのだ。(最後はこのまま「フランダースの犬奥多摩版」になるかと思いましたよ)
なぜなら獣とはいえ人間型で言葉を話し、意志の疎通があって愛のある行為だから。

むしろ「蛇恋」における人格崩壊している異母兄の陵辱シーンとか幻覚の中での大蛇とのシーンのほうが獣○っぽかった・・・というか、こっちを先に読んだからあんまり抵抗なかったのかも。

子犬(狼)のときに瀕死の重傷を負っているのを助けてくれた小学生・尚季(なおき)に、8年後に人間の形になって会いに来た飛月(ひづき)。
見た目は獰猛だが、心は仔犬、ただただいつも尚季のそばにいたい、ずっと一緒にいたい一心でいろいろズレたこともするけれど、尚季のためならなんでもする忠実なワンコ。

むしろトンデモなのは設定です。
死刑制度が廃止された近未来、何人殺してもなにをやっても死刑にならず、刑務所が定員オーバーで凶悪犯がすぐに出所して犯罪を繰り返すため、国家プロジェクトとして遺伝子操作して半人半狼のハイブリッドを作り、野犬に襲われたことにして犯罪者を「処刑」している。狼人間は、脳内ホルモンの分泌をコントロールして人間の姿になることができる・・・。

おいおいっと思いながらも振り落とされずについていけたのは・・・動物は自分の命が飼い主より短いことを知らずに生きている(たぶん)。けれどこの狼たちは自分たちの命が短いことを知っていて、だからこそ一時も離れずに大好きなご主人様と一緒にいたいとひたすらに願う・・・その気持ちがとても切ないのだ。

飛月はいつまで人間型でいられるの?とか、お父さんがドイツから帰ってきたらどうするの?とか、結末にちょっと疑問はあるんだけど、私にとっては予想外に「いい話」でした。
| 沙野風結子 | 11:00 | comments(0) | - |
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