刑事(26)×ピアノ調律師(26)
ラヴァーズ文庫 2005年
未読の作家を選ぶ際のタイトル禁止語のひとつが「ケダモノ」で、「ナントカはケダモノ」みたいなタイトルには手を出さないことにしている。
でも人の心のうちのケダモノを描いた話は嫌いではない。
札幌で読んだ本は偶然にもケダモノシリーズ?だった。
「月を抱いた」夜光花
「灼熱を呼べ」夜光花
「愛にふれさせてくれ」夜光花
「最愛」いおかいつき
この中で一番よかったのがこの「愛にふれさせてくれ」ですね。
世界中をぶち壊してもお前だけがいればいい・・・そんなストーカーじみた執着を描いた話が好まれるのは、そんな絶対的情熱を(かっこいい男に)捧げられたい願望でしょうか?
ゆえにどんなに強引でどんなに自分勝手でしつこくても、そのケダモノ性は最終的には肯定的に描かれるのが普通だ。