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君を抱いて昼夜に恋す 久我有加
 ディアプラス文庫2009年

博徒(22)×彫師(25)

時代は大正八年。
「耽美」の舞台としては、大正や昭和初期は定番だったけど、BLではあまり見ない。
読者も作家も世代が代わったこともあるだろうけど、やっぱり難しいよね。
調べようと思えばいくらでも資料があって、なんちゃって平安ものや戦国時代物より手間かかると思う・・・そこにあえてチャレンジする作者は、小説を書くことが本当に好きなんだろうと思う。

全身に彫り物入りの「受け」である。
タトゥーものとピアスものは現代ものだったら苦手なんだけど、時代物というフィルターがかかると大丈夫みたい。

貧民窟から物乞いに拾われ、彫師の弟子になった八束(やつか)は、亡き師の後を継いで今は一人前の彫師になったばかりである。
そこに博徒の親分から、源太という若い男に彫ってやってくれと頼まれ、預けられる(受けが彫る・・・)。

話はわりと単純。

いや、源太が組を追われてよその組の預かりになったいきさつはややこしいんだけど(よくわからなかったんだけど)、それはある意味どうでもよくて、壁にぶつかっていた芸術家(彫師)が、初めて心底から惚れる相手に出会い、情を交わしてひと皮向ける・・・そして二人はいつまでも仲良く暮しましたとさ、という。

久我さんといえば大阪弁だが、今回はまた古い時代の上方言葉ということで、濃厚な上方言葉が効果的に使われている。優男だが、女も抱くし男も抱くし抱かれることもある・・・という八束と源太のエロもこってり濃厚。

久我さんは久しぶりに読んだけど、BLの時代物としてはけっこういい線いってると思う。
以前の時代ものも読んでみよっかな。


| 久我有加 | 21:43 | comments(0) | - |
簡単で散漫なキス 久我有加
大学生(20)×会社員(27)
 新書館 ディアプラス文庫2009年

たまたま買った新刊は2冊続けて「20歳の若者×年上の人」だった。
でも7歳年上のこちらのお姉さんのほうがずっとビッチです。
初めて入った居酒屋で、バイトの兄ちゃんに「やらしたる」と囁いて誘うのは性悪すぎるでしょう・・・。

大学生の周平は、同居している義兄(父の再婚相手の息子)にかなわぬ片想い、ゲイの穂積(ほづみ)は腐れ縁の恋人に女と二股かけられていて常に欲求不満(この恋人とその女が最低です)。
穂積の声と関西訛りが周平の義兄に似ていて、周平のアレが穂積の恋人のアレに形とサイズが似ている・・・というわけでお互いに「好きな人」の身代わりセフレとして都合のよい関係を続けている。・・・正直そこまでの「詳細設定」は不要だったと思う。
お互いに好きな相手とやれなくて欲求不満、くらいで充分だったんじゃ?

いずれにせよこんな不自然な関係は続くもんじゃないでしょう・・・と思うのは大人の分別で、周平は1週間とガマンのきかないお年頃なのだ。
若い周平にしてみれば、お金もかからず妊娠のリスクもなく濃ゆいエッチをしてくれる年上の人にはハマっちゃうでしょうよ。
もともとバイだったのが女の機嫌をとるのが面倒になってきて、限りなくゲイになってしまう・・・落とし穴だったな周平、という話(違うかも?)。

こういう話は、お互いに想いが通じ合うと、受けがとってつけたように恥らったりするものだが、穂積は最後まで羞恥心の欠片もなく淫乱だったのはあっぱれというか・・・どうしちゃったの?久我有加!?

私は雑誌をチェックしてないので知らなかったのですが、あとがきによると2007年「小説ディアプラス」がリニューアル、早い話が「エロ強化」されたとのこと。その方針に従って、頑張ってみたのが本作であるらしい。

新書館は昔から(偏ってはいるが)上品な本を出している出版社というイメージで、ディアプラスもその延長でソフト路線と思っていましたが・・・そういうテコ入れがなされていたということは、やっぱりどこも商売厳しいのね・・・。

久我さんはそれでも(ある程度)対応できる人だと思うけど、エロ強化できない人はどんどん淘汰されていくのでしょうか・・・。
| 久我有加 | 16:22 | comments(0) | - |
わけも知らないで 久我有加
貧乏大学生(20)×金持ち大学生(20)
 新書館ディアプラス文庫 2005年

知り合いの編集者が、コテコテの大阪のオッチャンとの仕事で苦戦している。
「自分の顔写真に『色男の写真送ります』とかコメントつけて送ってくるのよ。なんでこういちいち余計なことを言うかなー。ムカつく」
と怒るので、
「こういうときはボケるのが関西人のマナーなんだってば。これは『どこが色男やねん』と突っ込んでください、って意味なのよ」
って言ったら、「えーっ、そうなのっ!」とマジで驚いていた。
(間違ってませんよね?私)

「上方BL」の名手、久我有加の新刊は、初めて「標準語の受」に挑戦、だそうですが、攻めはバリバリの関西人で、攻め視点だから地の文も関西弁ノリなので全体的にはやっぱり上方系。

よう考えたらこの状況ヘンやないか? 
ヘンや。ものごっつヘンや。


みたいなかんじで、一人でボケたり突っ込んだりしながら、ノンケの男が同性に恋していく過程を描いていくのが面白い。

哲也は貧乏学生で、4畳半風呂トイレなし、踏み切り近しの安アパートに住み、パン屋と居酒屋のバイトを掛け持ちする苦学生だが、明るく社交的で友達も多い。
一方の育は、両親が金持ちで(でも仲が悪い)高級マンションに住んでブランド物を身につけているが、妻子持ちの男とずるずる不倫を続けていて、友達もいない。
こういう両極端に設定するのは、恋愛ものの仕掛けとしては定石だけれど、そこに関西人と東京っ子のカルチャーの差をプラスしたところが仕掛け。
バイリンガル作家の面目躍如?

「わけも知らないで」は、育が哲也と出会って不倫相手と別れる決心をする話で、2人の仲はHまでには進展しないのだが、それでも十分楽しめる。

あっ、でも育視点の続編「わけを知りながら」ではちゃんとやりますのでご安心を(笑)。
| 久我有加 | 11:54 | comments(0) | trackbacks(0) |
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