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拘留中のアステリアス うえだ真由


検事(29)×○△■(31)

うえだ真由お得意の法曹ものなんだけど、趣向が面白い。

「拘留中のアステリアス」「否認中のハオルシア」「月下美人が咲いた夜」の3話。

表題作は、真面目な熱血検事の祐真が、口説き倒して手に入れた恋人陽希(ひなた)について、美人だけどちょっと変わってる、でも愛してるんだ〜〜というのを、祐真視点で暑苦しく描く。
そして最後に陽希の職業が明らかになるのがちょっとした「オチ」になっている。

祐真って、仕事熱心で悪い奴ではないのだが、独りよがりというか独善的というか、いわゆる亭主関白タイプ。夫婦でもないのに、男同士なのに、ご飯を作ってくれた恋人に「おかわり」って茶碗を差し出すような奴。
その実、2コ年上の美人の恋人に、完全に尻に敷かれている。

しかしサボテンが命で、仕事も恋人もそれ以下の陽希にとっては都合のいい・・・じゃなくて理想的なパートナーかもしれない。

おかげで祐真は、常に「僕とサボテンとどちが大事なの?」という苦しみを味わっているのだが、こういうちょっと熱い人には、これくらい低温度の相手がちょうどよい。

いつもつれないそぶりの陽希も、なんだかんだ言っても直情的すぎて相手と摩擦を起こしてしまう祐真の仕事ぶりを心配し、空回りする祐真の手綱をしっかり握っている。

こういう出来上がった大人のカップルの話は、好きなジャンルなのですが、2人とも大真面目なのに、やることなすことがなんかズレてておかしい・・・というスパイスのきいたコメディでもあります。

「ロマンスの黙秘権」の准己が、祐真の天敵の弁護士として、ちらりとゲスト出演しています。
そうそう、傲慢な攻めでも、准己とは正反対の、甘ったれ亭主関白なのでした。





| うえだ真由 | 00:13 | comments(0) | - |
執務室の秘密 うえだ真由
 SHYノベルズ2009年

検事(34)×検事(29)

恋人のいる職場の美人に横恋慕、したたか酔わせてお持ち帰りして無理やり身体を奪い、その時の証拠写真で脅して関係を強要する・・・。

こういうふうに書くと、うえだ真由らしくない話のように見えるけど、いやいやこれがどうして。
やっぱりうえださんらしいというか、BLも書きようだなあと。

東京地検の歩己(あゆみ)は、同僚の検事で司法修習生同期の毅(たける)と付き合っている。

この、「付き合ってる」っていうのがどうもうさん臭い。
29歳でプラトニックって。それも男同士で。

毅が、いずれ弁護士になるまでという条件つけてるのも、うさん臭い。
というか、毅がちっとも魅力的な男に書かれていないので、「やめたほうがいいんじゃないの?こんなのらくらした男」と思いながら読んでいくと、大人の魅力にあふれた先輩検事、御森(みもり)が実にスマートに口説いてくる。

「ずっと好きな男がいて、向うからも好きだって言われて、でもなぜか相手の男は手を出してこない。本当は本気じゃないのかも、本命の女が別にいるのかも、そんな不安が常に付き纏ってたんじゃないの」
「不安になることはないって自分に言い聞かせながら、いちばん信用できなかったのは自分なんじゃないの?」


痛いところを突かれ、強引にお初を奪われたヒロインが、それでも頑なに「恋人を裏切ってる」と煩悶する真面目なところが、うえださんらしいところでしょう。

こういう話の肝心なところは、ヒロインが、本当はAではなくBが好きだと自分で認める以前に、Bに強く惹かれているという「事実」が書かれているかどうかということだと思う。
本人が気づいてなくても読者にわかれば、それは「心変わり」ではなく、初めから恋をしていたということになるのだ。

真面目で潔癖な歩己は、恋にも仕事にも不器用で、結局大きな網を広げて待っている御森の腕の中に落ちていく。
御森検事の美人略奪作戦が成功したわけである。

経験豊富な大人の男に手折られ官能を開花させるヒロイン・・・という私の好きなBLエロスも大盛りで、何よりちょっと意地悪だけどやさしい、飄々とした御森のキャラが魅力的だった。

この後の二人の話も読みたいものです。


| うえだ真由 | 15:46 | comments(0) | - |
キャラメルビターの恋人 うえだ真由

幻冬舎ルチル文庫 2006年

インテリアデザイナー(29)×喫茶店アルバイト(25)

うえだ真由の同人誌を一気に読んだところ、同人誌オリジナルの「飲食店もの」が特に面白かった。

「ロマンスの食卓」(2004年)
レストランオーナー×経営コンサルタント。
偏屈なオーナーのあからさまな口説きモードにぱっくりやられちゃう生真面目なコンサルタントがおいしい。

「7th Heaven」(2006年)
バーのオーナー×高校生
年齢を偽ってアルバイトしていた主人公が、渋い大人の男に恋をする。ついにエッチしたところで、未成年であることがバレる。
未成年とは付き合わない主義のオーナーの逃げ足の早いこと・・・。

探してみたら商業誌でも飲食店ものがあるではないか。

10年以上疎遠になっていた父親が急死し、和真(かずま)に喫茶店が残された。即刻店を畳むつもりで行ってみると、思いがけずびっくりするような美青年・律(りつ)が店に立っていた。

「店を畳もうと思うので、よそで仕事を探してほしい」と穏便に切り出せば
「嫌」
という思いもよらない端的で失礼な返事が返ってきて唖然とする。

和真が新しいオーナーであり、律はアルバイトなのだから事を思い通りに運ぶのは簡単なはず・・・なのに、いつのまにか律のペースにはまって、仕事のあとで店を手伝ったりしている自分に困惑する。

無理もない・・・それは律が美人すぎるからなのさ。

たとえば相手がまれに見る美女だったら、いきなりタカビーに「嫌」とか言われて男がメロメロになっちゃうのと同じこと。
BLにおいてはこれが自然な展開なのだ。

新宿の2丁目からも遠くない裏通り、時間が止まったような古ぼけた喫茶店という設定。そこで美しい青年がコーヒーをいれてくれるなら、そりゃ常連もつくであろう。

期待通りに話が進むところが好ましい、まさに居心地のいい喫茶店のような話である。
| うえだ真由 | 22:48 | comments(0) | - |
フラワーチルドレン うえだ真由

アイスノベルズ2003年

会社員(29)×花屋店員(21)

Hさんからお借りしている「うえだ真由」同人誌セットを着々と読破中ですが、商業誌が1冊残っていた。

これが・・・遊び慣れた傲慢男が、純情で垢抜けないヒロインをつまみ食いしようとして落とし穴にはまる・・・私の大好物でした。

うえだ真由のヒロインは、清純派あるいは不幸な境遇にもめげずがんばるケナゲ派が多い。そこが好きなところです。

化学工業メーカーで出世ナンバーワンのやり手営業マン倉田は、仕事のできない奴がバカに見えてしょうがない自信満々の29歳。
しかもバイ・・・連れて歩くには女性が好ましいが、セックスに限れば男が好き。
女性は「こなれたタイプ」を選ぶが、男は初心な相手を自分に惚れさせて、自分好みに育てて遊び、飽きたらポイ捨て。

・・・最低ですね。女から見ても男から見ても最低な奴。
こんな奴は思い切り痛い目に遭うはず・・・どんな痛い目が待っているのかとワクワクしながら(!)読むのが楽しい。

ま、頭がよくて何でも思い通りにこなしてきて、弱いものを踏み台にしてきた人間は、遅かれ早かれいつかは誰かにハメられるわけです。

高倉が通勤電車で見初めて口説いたヒロインの晶は、会社の近くの花屋の店員で、恋愛経験なしの清純派。
地方から上京して花屋に就職した高卒の晶を見下していた高倉は、仕事に失敗した情けない姿を晶にだけは見せたくないと逃げを打つが、花が好きで、花屋の仕事に生きがいを持っている晶は、そんな高倉に「元気出して」というまっすぐな言葉を与える。

二股かけられていたことも、見せかけの優しさも実は気がついていたけど、それでも「好きです」という晶の誠実な告白に、倉田はついに自分にないものを晶が持っていることに気がつく。

続編は、大阪支社に左遷になった倉田と晶の遠距離恋愛。
それでもなんとか仕事で挽回していい格好を見せたくて焦る倉田の前に、晶にあからさまな粉をかける当て馬・高畑の登場。
同人誌番外編では、この高畑が主人公になっている。

しかし、うえだ真由は同人オリジナルでも化学系メーカーのリーマンの話がありましたが、ケミカル系にやけに詳しい。そっち系の職業経験があるのかな?
| うえだ真由 | 21:55 | comments(0) | - |
夏の贖罪 うえだ真由
大学生(18)×高校生(15)
アイスノベルズ 1999年

T大生の京介は、不倫→妊娠→自殺した姉の恨みを晴らすために、相手の男の妻と息子の馨に家庭教師として近づき、その両方と肉体関係を持って、2人をズタズタに傷つける。
それから10年後、順風満帆の商社マンになった京介は、成人した馨と再会する。
なにか隠してるのに違いない・・・昔の仕打ちを許しているはずがないと思うのに成長した馨との情事に溺れていく。

うえだ真由初期のシリアス。同人誌続編とセットで読みました。

私は「復讐」というマインドにあまり共感できない人です。
相手を憎み恨んでいる間は、同じ加害者に何度も繰り返し痛めつけられている・・・そんな理不尽な話はないと思うから。
悪い奴にはいつか必ず天罰が下ると思って忘れた方がいい。

そもそも姉の恨みを不倫相手の家族で晴らす、というのは最初から間違ってる。
そして馨は京介から受けた仕打ちを、憎しみではなく愛することでリベンジする・・・そのために京介の婚約者も出世も一つひとつ周到にむしりとっていくところはなかなか怖い。

京介の強い上昇志向と、最終的に「血のつながり」におさまっていくところは私の苦手とするところなのだが、結局「総合商社の役員になる」というけちな野望を捨てて「愛の奴隷」になる京介・・・皮肉のきいたハッピーエンドである。
| うえだ真由 | 17:15 | comments(0) | - |
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