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水底に揺れる恋 中原一也
漁師(28)×警官(28)

二見書房シャレード文庫 2009年

10年ぶりに地元に戻った高田は、地元に残って漁師になった志堂と再会する。高田が高校を卒業して別れるときにファーストキスを奪った志堂は、今も高田に強い執着を持ち続けていた。

「漁師攻め」なんだけ志堂はあまり魚臭さがなく、むしろ高田の制服警官ぶりが萌えポイント。おそらく船上エッチが書きたかったんだろうなとは思いますが。
そしてもう2人の同級生カップルを含む4人の青春アミーゴものと言ったほうがいいかもしれない。

攻め受け共にヘビースモーカーで、いまどきこんなに終始タバコを吸いまくっている小説もちょっと珍しいかも。

「漁師攻め」にチャレンジするのはいいんですが、やっぱり漁師は方言が使えないとダメだと思う。「漁師もの」ドキュメンタリーが好きでけっこう見てる私ですが、漁師は「浜言葉」ですよ。標準語の漁師なんてありえない。
獲れれば一攫千金、ひたすら海を相手に格闘するギャンブラー・・・そんな雄臭い漁師攻めを期待します。
| 中原一也 | 21:28 | comments(0) | - |
肩ガ触レルホド 中原一也
大学生(19)×大学生(20)
ジェーシー出版ガイノベルズ 2004年

「足の不自由なヒロイン」で思い出して再読。

瀬田は高校時代の喧嘩で刺され、左足に障害が残った。
それから4年、後輩の滝川はアシとしていつも大きなバイクで瀬田に付き添っている。

「そんなヒマあったら彼女でも作れって」
「いいんっスよ、俺、先輩のアシだし・・・」


お互いに探り合うような、遠慮しあうような微妙な関係。
瀬田が家庭教師をしている子の兄の行方不明事件と、滝川に迫っている女のおかげで2人の気持ちがくっつく・・・という話の構成はあまり上手いとは言えないのだが、足の不自由な美人とデカくて可愛い年下男の純情は、最近の中原作品にはあまりない味わいで、実は好きな作品。

本編のあと、ラブラブなその後の2人の短編がおまけについているのだが・・・
2人の関係を知らない友人たちが、瀬田に
「彼女いるんですよね? あっちはどうしてるんです?」
と無神経な質問ぶつけ、
「どうやってやるのか教えてやろうか? ・・・乗ってもらうんだよ」
という瀬田の答えに男たちが盛り上がり、滝川が1人で赤くなっている、という場面が印象に残っていたが、やっぱりここが面白い。

ガイノベルズ創刊第1弾ということですが・・・このレーベルもうないですよね?
| 中原一也 | 10:51 | comments(0) | - |
野良猫とカサブランカ 中原一也
刑事(29)×バーテンダー(22)

アルルノベルズ 2008年

悲惨な生育歴とパトロンのナニを切り落として逃げたというすさまじい過去のため、突っ張って生きている少年(青年)と、下品でスケベだが根はいい人の含羞オヤジ・・・つまり「愛バク」シリーズと同じパターンなんだけど、やっぱりこの人はこの組み合わせが一番安心して読める。

しかし「須田のわけありだった人妻」の描き方はちょっと支離滅裂でしたね。
こんな女性はいませんって。
| 中原一也 | 23:03 | comments(0) | - |
熱・風・王・子 中原一也
探偵(35)×助手(23)
 シャレード文庫 2008年

無精ヒゲやさぐれ探偵・竜崎×野良猫・謙二郎の「愛とバクダン」第3弾。
前作「傷だらけの天使ども」は、自分のブログの記事によるとB級アクション路線だった(あまりに間があいたので読み直さないと思い出せない・・・)が、その後の話である「熱・風・王・子」は、「オヤジのやせ我慢」がテーマ。

親友が竜崎に少年院上がりの弟を預けたのは、竜崎が元刑事だからというのもあるだろう。謙二郎と特別な関係を持ってもはやり竜崎には保護者的なところがあって、デリカシーのないスケベオヤジというキャラも、半分本当で半分は「照れ隠し」と「やせ我慢」なんですね。そこがこのオヤジのツボです。

やっと竜崎にも仕事にも慣れてきた謙二郎に、バイクのレーサーのスカウトがかかる。
謙二郎に目をつけたスポンサーの青柳が、彼をプロレーサーとしてデビューさせるために、竜崎と別れてくれとは言うけれど、けして悪人ではないところがポイント高し。

「やせ我慢」の竜崎は、謙二郎の将来を考えてここで手放したほうが彼のためだと考えて、下手な縁切り場まで演じて謙二郎を突き放す。
謙二郎の進路に関して、竜崎はほとんど「父親」で、謙二郎とのいさかいも親子喧嘩じみている。それほど極端に年が離れてるわけじゃないんだけど・・・そこが竜崎の気質であり、いかに謙二郎のことを大事に思っているかということでしょう。
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| 中原一也 | 23:13 | comments(0) | - |
欲望の犬 中原一也
モデル(23)×検事(28)
オンライン書店ビーケーワン:欲望の犬 プランタン出版ラピス文庫 2007年

2006年戌年最後の一冊は・・・犬ですよ犬! わん!

中原一也+奈良千春+ラピス文庫でタイトルが「欲望の犬」とくれば、エロぎっしりの福袋か?と思いきや・・・これが意外に心理ドラマ寄り。
といってもエロが足りないわけじゃない。

雨の日に拾った若い男とのケダモノのようなセックスに溺れる検事・・・という設定そのものはハードなんだけど、その行為の描写は意外とあっさりしてる(そう思うのはしつこいHを書く人ばかり読んでるからかも?)。
むしろ真面目で堅物の検事・水上が、素性を明かさない野良犬のような男・大貫との動物的な行為にハマって、「あんた、見た目に似合わずスゴイね」と言葉で辱められて興奮するという、自分でも知らなかった被虐的な嗜好をあばかれていくという事態がエロチックなのだ。
そこには同性愛者である水上の、「自分に普通の幸せはない」と思い込んでいる内面の寂寥が描かれている。

失礼ながら中原さんてこういうの書ける人だったっけ?
スケベオヤジがムラムラする話(笑)は得意だけど、繊細な心理のアヤを書くのはあまり向いてない文体だと思ってましたが・・・文章がうまくなったのは確かだと思います。

2006年もあとわずかですが、今年も1年お付き合いありがとうございました。
おせち料理も作ったし、あとは本を選んで実家に帰るばかりなり・・・今年もBL本を読みながら除夜の鐘を聞くという煩悩バリバリの年越しとなることでしょう。

どうか皆様よいお年を。
そして来年もよろしくお願いします。
| 中原一也 | 09:01 | comments(0) | - |
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