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銀とシュガースノー 玄上八絹
 ルチル文庫2009年

高校生(18)×ピアノ調律師(23)

前から1冊読んでみたいと思っていた玄上さん。
しかし特殊な設定が多くて手を出しかねていたのだけど、「親の離婚で血のつながらない叔父と同居することになった高校生」というオーソドックスな設定の話があったので、「これだ」と思って読んでみました。

秋彦は、進路に悩む高校3年生。
夢はパティシエだけど、自分が本当にパティシエになれるのか、自信が持てない。
離婚してアメリカに行った母親の希望どおり留学するか、とりあえず日本で大学に進学するか・・・選択肢あるだけに決められないのだ。

こういう高校生って、俺は絶対職人になるぜと決めて、わき目もふらず進む才能あふれる主人公より等身大なかんじ。
プロサッカー選手だって半分は大卒という学歴社会の日本で、18の時点で、成績的・経済的に行けるのに「大学に行かない」という選択をするのは、けっこう大変な決断だと思う。

そんな秋彦から見たら、ピアノの調律師という特殊な仕事をしているカミカは、5歳という年齢差以上に大人に見えるはずだが、最初にしばらく保護者になってくれる「叔父さん」とだけ聞いていて、年齢を知らなかったので意外な若さに驚き、カミカの美貌と性格の悪さに感情を持って行かれて恋におちる・・・と、展開としては王道なので安心して読める。

カミカも、10代の未熟な恋の結末に引きずられているくらい若いのだけど、保護者の必要な18歳と、社会人23歳との、あと数年で縮まるであろう微妙な年頃を、視点を交互に入れ替えて描く。

秋彦に告白されて悩むカミカは、友人の安東に相談する。
「まだ子供だ」「受験生だから」とかぐだぐだ言うカミカに、
「十八で恋をしなかったら、いつすんの、そんなの」
と答える安東は、なかなか素敵な脇役。

ピアノの調律師という特殊な仕事についての描写も行き届いていて、職業物としても面白い。

しかし、男どうしは基本的に自分の恋バナはしないというのが私の認識なんだけど、BLにおいては意外とそうでもなくて、初めて男を好きになった秋彦は、学友に具体的なHow toまで相談する。
それもいまどきの高校生らしいのかも?

ちょっと(かなり?)クセのある文体も、私はOKでした。
さて、次は何を読もうかな。
| その他のBL作家 | 23:21 | comments(0) | - |
束縛の呪文 夜光花
 キャラ文庫2010年

俳優(26)×カメラマン(26)

1コしかない夜光花のエントリー「愛にふれさせてくれ」に最近コメントをつけてくれた方がいて、そういえば5年前に数冊読んで以来夜光を1冊も読んでないということに気がついた。

その時の印象としては、面白いけど文体が少々アマチュアっぽいかなってかんじ・・・それが久しぶりに読んでみたら、すっかりこなれていて、順調に新刊を出し続けていた年月を感じた。

フランスに渡りカメラマンの助手をしている喬一(きょういち)と、新進俳優の義隆(よしたか)は、高校時代に付き合い始めて、いろいろあって、現在はたまに喬一が日本に帰ってきたときは一緒に過ごすという、遠距離恋愛の恋人のような関係。

実は濃くて暗い執着を隠している喬一の、思い込みの激しすぎる行動がそもそも愛し合っている二人の間を複雑にしているのだが・・・それは置いといて。

男同士の関係として妙なリアリティを感じた。
もちろんゲイでも同棲して夫婦のように暮してるカップルもあるだろうけれども、俳優とカメラマンの卵のような職業で、活動拠点が違う場合、やっぱりそれぞれの道を行くしかないんじゃないの?
男女でも同じかもしれないけど。

ロマンス小説としてのBLは、キャリアを放棄してでも愛に生きる!っていうハッピーエンドが座りがいいのかもしれないけど、喬一があまりにも疑い深く臆病で恋愛に向かない人なので、ほどほどにしとけ、カメラマンと俳優でそれぞれ成功をめざせばいいじゃん!と言いたくなってしまう。

・・・という的外れな?感想を言いたくなるのも、この二人、結局最後までお互いに理解しないままだから。

王道ものが好きな私ですが、リバでもおかしくないような男同士の対等な駆け引きが斬新で萌えどころでした。
ちょっと夜光さん読んでみるかな。



| その他のBL作家 | 16:09 | comments(0) | - |
熱砂の王子の不機嫌な愛情 矢城米花
 シャレード文庫2011年
王子×樹木医

ついに日本代表はファイナルに!!
連日カタールで繰り広げられているサッカーアジアカップを見ているうちに、むしょうに禁断のアラブものを読みたくなった。

カタールの首長には三人の夫人がいて、そのうち第二夫人が国民に人気といかいう知識を得ると、やっぱりアラブはアラブなんだ〜と思うわけです。

アラブものってほとんど読んだことがないので何を読めばいいのか分からず、たまたま新刊の棚にあったものを買ってきた。せっかくだから初読み作家でいってみよう。

結論から言うと、意外と面白かった。

日本から王宮の庭のリンデンの治療に呼ばれた樹木医の冬真(とうま)は、第二王子のサティードに「俺の愛人にしてやろう」といきなり口説かれる。

強引で自分勝手な王子様は、実母にうとまれ恋人に裏切られた寂しい王子様・・・という堂々たるテンプレ展開。
相手にしない冬真は、王子に無理矢理押し倒されて媚薬を使われて・・・どこまでもあくまでも王道。

受けが簡単に流されず意地を張り続け、王子もさらに意地になって地下牢に閉じ込めたりと、最後の最後まで突っ張り合うところが面白い。

おなじみのオークションではなく、国王の招聘で樹木の治療に来たという設定がけっこうちゃんとしていて、文章も読みやすい。
貞操帯は出てくるけど。

アラブものはこれでいいのだ。
でも、もう1冊読みたいとは思わないけどね。
| その他のBL作家 | 18:37 | comments(0) | - |
裁かれる日まで 水無月さらら
 キャラ文庫2002年

画廊社長(33)×仏師(28)

「主治医の采配」を読んでいいなと思った水無月さらら、今年の夏、既刊をまとめて読み、夏休み特集に仕立てようと思ってたのですが、猛暑に集中力と思考力を持っていかれ・・・結局できないまま夏は過ぎてしまいました。

ちなみに読んだのは
「オレたち以外は入室不可」
「正しい紳士の落とし方」
「九回目のレッスン」
「恋愛小説家になれない」
「永遠の7days」
「オトコにつまづくお年頃」
「お気に召すまま」
「クラッシュアイス」
「奇跡のオブジェ」

どれも面白くて上手いんだけどどう書いていいか・・・と思っているうちに、800年前の仏像と50代の大学教授が恋に落ちる「奇跡のオブジェ」と「クラッシュアイス」(冷凍保存されていた兄ちゃんを解凍→生き返る話)を読んだら、ほかの話の印象がどこかにふっとんでしまった・・・。

・・・気をとりなおして、そうそう、たしか仏師の話があったはず。
これがまたこれまで読んだ水無月作品の印象を全部チャラにするドロドロのシリアスだった。

老舗画廊の青年社長・京也は、新進気鋭の仏師の作品展で見た仏像を、死んだと聞かされていた義弟の作品だと直感する。
祥英(はな)は、高名な仏師の愛人の子で、幼いときに実母に舌を切られて口がきけず学校にも行ったことがない。
(このへんでお腹いっぱいになりそうだが、まだまだ)
才能をねたむ次兄によって地下牢に幽閉されひたすら木を彫り、その作品が次兄の名で発表されていたのだ。

そのことに気がついた京也は、かつて兄弟として暮したこともあるはなを地下牢から救出する。
そこは(そこだけは)なかなか胸のすく展開なのだが・・・口がきけない美貌の天才仏師・はなの誰も知らない内面が怖い。怖すぎる。
犬好きな方も読まないほうがいいと思います。

あらゆる障害を排して2人が一緒になるという意味ではハッピーエンドだけど、後味は悪いです。
それでも、これこそが水無月さんの持ち味100%を出したひとつの形なんじゃないかと思った。

ほかの作品が手を抜いてるというわけじゃないけど、いつも少し手加減して書いてる・・・手加減しないと遠いところに飛んでいってしまうから・・・わりと危険な作家です。
今後も要注意。
| その他のBL作家 | 23:24 | comments(0) | - |
色褪せた世界で君と出会い 斉藤まひる

幻冬舎ルチル文庫 2010年

会社役員(30)×競艇選手(22)

BLデビュー作「愛の謎が解けたとき」は、致命的な誤植があったため書くのを見送りましたが、2作目は競艇を取り上げていると知って興味が湧く。

もうすぐ30になろうという広瀬は、学生時代に友人と起こしたベンチャー企業が成功し、富も地位も手に入れたあと、すっかり燃え尽きてやる気のない毎日を過ごしている。
やる気がないだけでなく、医者に「鬱病」と診断されて休職中である。

ある日、目的もなく毎日通っているジムで、見知らぬ小柄な男に声をかけられる。
それが競艇選手の水谷だった。

色褪せた世界から突然目覚めた広瀬は、恋を知らない少年のように水谷を追い始める。

読者から見ると、これって水谷が広瀬をナンパしてるでしょ。
あきらかに粉をかけてるでしょ、なのであるが・・・この話は全体に広瀬フィルターがかかっているので、そういう話にはならない。

死にたくなるほど生きる意味を見失っている広瀬が、水谷との恋で現実に引き戻されて生き返る話なのだ。

競艇という競技の面白さが生き生きと描かれ、読めば腐女子にも競艇の魅力がわかります。
その他雑学満載で、へ〜そうなんだと感心すること多々。

2人の関係は、最初からお互いに惹かれあっているので、順調に距離を詰めていくのだが、いざエッチとなると、広瀬がいきなり獰猛なポエマーに変身するのにビックリ。

決壊している、広瀬自身が。
俺の濁流に飲み込まれろ。
欲望という名の、濁流に。


穢そうとしている。だが穢したい。穢れたらいい、穢れられるなら。
だが穢れない。それが伝わってくる。
何故だろう。何故なんだ。


正直に言って、私はぜんぜん萌えないのですが・・・。

ウンチクの詰め込みすぎと、エロ描写に課題があると思うけど、それでもBLのようでBLらしくないところが面白い。

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| その他のBL作家 | 17:47 | comments(1) | - |
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